(3)能島流段級審査基準
@ 級位は基本泳法を充分習熟し、泳ぎの体位を自己の体格に応じて体得し、泳ぎの正しい型を理解し、泳力ある者に与える。
段位は水の浮力と抵抗を充分利用し、泳ぎを自己のものとして体得し、余裕を以て水性に応じ得ると共に、水泳指導者たる資質を有する者に与える。
4級 基本泳法の習得により、各種の泳ぎの型を理解してきた者に与える。
(浜寺水練学校卒業試験合格者に4級を与える)
3級 正しい基本泳法により、各種の泳ぎに於いて自己の体格に応じた泳ぎ、体位を習得してきた者に与える。
2級 日本泳法の各種の泳ぎに於いて、自己の体格に応じ泳力を養い、正しい泳ぎの型を体得してきた者に与える。
1級 日本泳法の泳ぎに於いて、泳力を持ちく水性に適合し、習練により泳法技術の向上が認められる者に与える。
初段 多年の練習により、泳ぎを自己のものとして体得し、その成果を泳法の上に発揮出来る者に与える。
弐段 泳ぎに余裕を持ち水性に適応し、遊泳術の技術を発揮出来る者。特に能島流遊泳術を研究し、その泳ぎを克く理解している者に与える。
参段 心技充実し、多年練習した遊泳術の技術を充分発揮できるもの。特に能島流泳者として充分なる泳力を認められる者に与える。
四段 心技充実し、多年錬磨した波泳術の精華を発揮し、泳力すぐれ、後進の指導に当たり得る者。特に能島流泳者の師表たり得るものに与える。
五段 水泳における心・技・体を会得し、常に泳法の練習を重ね、泳力抜群の者に与える。
六段 七段は五段位以上の者であって、多年に水泳普及に尽力し、よく後進を指導し、人格識見泳法技術に優れ、真に師表たり得る者に与える。
A 昇段昇級は原則として段級試験の合格者に認められる。但し実力ありと認められる者は委員会の推薦により宗家之を認めることが出来る。
B 段位級位に対しては、宗家より免状を交付する。
C 段級試験を受ける者は、段級審査申告書を提出し試験日、試験員の指示に従い、水技実施試験を受けなければならない。試験員は必ず実施前受験者に試験方法に対する注意を与え、実施後講評をなし不合格に対しては本人の欠点及び今後の練習並びに心構えについて教示しなければならない。
D 実施試験によらない推薦昇段は、水練学校卒業生であって水泳普及に尽力し、特に本会に寄与し、五段位以上の会員3名以上の推薦ある者を審査する。
イ)実力相当の段位
泳力、経験(水泳に対する情熱も考慮)研究、業績(奉仕)人格の面より検討
ロ)水泳普及に対する功労、段位
経験、業績、人格(識見)の検討。
委員会に於いて審査し委員長会議の承認を必要とする。