(4)その他
「 大 名 行 列 」 登 場
楽水群像と並ぶ浜水名物「大名行列」は昭和6年(1931)に誕生した。「シタァニィー、シタニ」の勇ましい掛け声を発しながら、のぼりを先頭に毛槍、長持ちと続く行列は、「浜寺水練之守」が乗り込む大名駕籠を中心に長さ約60メートル。陣笠、手甲、脚綬に身を固めた供の者が膝を高く上げる歩き方で行進する。笛の合図でピタリと行列が止まりドンドンドンドンと打ちならされる太鼓に合わせて水中に進む。隊列を整えると「エイーッ、ホー」と掛け声が変わり平泳の群泳に移る。次の合図で行列が停止すると「浜寺水練之守」の御前模範泳法の水書、抜手合わせ、伝馬、御前泳、静抜手、蟹飛びなどが次々と家来により披蕗される。
演技の終了を見届けた殿が扇を高く振り上げ「アッパレ、アッパレ、余は満足じゃ」との言葉を発すると観客から朗せずして大拍手。そしてまた行列は進行する。
以上のような筋書きの大名行列は創立25周年記念大運動会に余興として登場し、以来実に55年にわたって受け継がれている。シンクロ、楽水と異なり大名行列はあくまでも余興であるが、隊列をくずさずに群泳する遠泳の技術と、かなりの重さのものを引くための泳力とが要求されるため、鷲龍など道具類のかつぎ手には教手以上の屈強な教員が任命されるほどである。
昭和10年頃の大名行列![]() |
昭和6年(1931)=第25回 ・大名行列誕生 昭和34年(l959)=第53回 ・全国勤労者大会に大名行列出場(8月20日、大阪プール) 昭和35年(1960)=第54回 ・オリンピックの夕べに大名行列出場 (7月31日、大阪プール) 昭和45年(1970)=第64回 ・万国博のシンクロ国際招待大会開会式にシンクロ、沖渡り大名行列、楽水群像が出場。 ・シンクロ国際大阪大会、堺大会、堺大会にシンクロ部のほか、沖渡り大名行列、日本泳法が出場 |
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水 上 大 運 動 会![]() |
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人 間 五 輪![]() |
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浜水名物の一つである大運動会は昭和初期に始まった。当時は浜寺海岸での運動会でありプールでの運動会と一味も二味もちがった内容の趣のある運動会であった。 | ||
![]() 平成3年夏の水上運動会 |
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海の時代の遠泳 |
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大阪・桜宮で行われた「寒中水泳大会」で水書を披露する浜水チーム(30年) |